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12月, 2021の投稿を表示しています

Firebase CLI のアクティブプロジェクトとエイリアス

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本記事では、Firebase CLI の管理データに触れながら、プロジェクトディレクトリと Firebase プロジェクトを関連付ける方法をみていきます。 【目次】 [1]はじめに [2]概要 [3]関連付け状態の確認 [4]-P または --project フラグ [5]アクティブプロジェクト (1)アクティブプロジェクトの設定 (2)アクティブプロジェクトのクリア [6]エイリアス (1)概要 (2)エイリアスの新規登録と変更 (3)エイリアスを利用した Firebase プロジェクトの指定 (4)エイリアスの削除 (5)暗黙のアクティブプロジェクト?(エイリアスが1つの場合) [7]その他のTipsっぽいこと (1)firebase init による Firebase プロジェクトとの関連付け (2)アプリの構成情報と Firebase プロジェクト (3)サンプルプログラムなどを動かす場合 [1]はじめに 前の記事『 Firebase CLI の使い方とWebアプリ開発環境の簡単な動作確認 』では、プロジェクトディレクトリにある「firebase.json」ファイルが、Firebase プロジェクトにデプロイする内容を定義している旨を書きました。 一方「firebase.json」ファイルには、デプロイ先となる具体的な Firebase プロジェクトを指定しないことも書きました。 Firebase CLI では、プロジェクトディレクトリのデプロイ先となる Firebase プロジェクトを指定する方法をいくつか用意しています。 Firebase CLI リファレンス https://firebase.google.com/docs/cli?hl=ja Firebase CLI(Github) https://github.com/firebase/firebase-tools これらのドキュメントには、--project フラグ、アクティブプロジェクト、エイリアスなどの方法とコマンドの説明がありますが、それらの関係性や動作が(私にとっては)少し分かり難い気がします。 そこで本記事では、Firebase CLI の管理データに触れながら、プロジェクトディレクトリと Firebase プロジェクトを関連付ける方法をみていきます。加えて、関

Firebase CLI の使い方とWebアプリ開発環境の簡単な動作確認

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本記事では、Firebase Webアプリ開発のイベント毎に、ローカル開発環境の簡単な動作確認手順とFirebase CLI の基本的な使い方を見ていきます。 【目次】 [1]はじめに [2]Firebase にログイン (1)Google アカウントでログイン (2)ログイン状態の確認 (3)ログアウトとユーザの切替 (4)その他の利用方法 [3]プロジェクトディレクトリの初期化 (1)概要 (2)プロジェクトIDの決定 (3)プロジェクトディレクトリの作成 (4)firebase init (5)利用する Firebase のプロダクト(機能)の選択 (6)Firebase プロジェクトの設定 (7)Hosting のセットアップ (8)firebase init で作成されるファイル (9)Firebase プロジェクトの管理コマンド [4]ローカル環境での動作確認 (1)ローカルサーバ (2)Firebase Local Emulator Suite [5]Firebase へデプロイ (1)Hosting へデプロイ (2)Hosting の無効化 [6]後始末:プロジェクトの削除と復元 (1)Firebase コンソールからプロジェクトを削除 (2)gcloud コマンドを利用したプロジェクトの削除と復元 [1]はじめに 本記事では、Firebase を利用したWebアプリ開発における Firebase CLI の基本的な使い方を見ていきます。 Firebase CLI リファレンス https://firebase.google.com/docs/cli?hl=ja Firebase CLI (GitHub) https://github.com/firebase/firebase-tools この記事を書いた主な目的は、Firebase Webアプリ開発環境の簡単な動作確認をアプリ開発に必須のイベントに応じて行う事です。 具体的には、前の記事『 Firebase Webアプリ開発用 Ubuntu 日本語デスクトップ開発環境の Vagrant BOX を作る 』で作ったBOXの動作確認が目的でした。(が、これに限るわけではありません。) Firebase CLI の動作確認を手軽に行えるように以下のことを考えました。 無料で

Firebase Webアプリ開発用 Ubuntu 日本語デスクトップ開発環境の Vagrant BOX を作る

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本記事では Ubuntu 日本語デスクトップ環境にFirebase Webアプリ開発に必要なツール類を追加した Vagrant のBOXを作成して、Out of the box っぽいFirebaseの開発環境を構築することを目指します。 【目次】 [1]はじめに [2]開発環境用BOXの構築と利用シナリオ [3]Ubuntu デスクトップ環境の用意 [4]Firebase CLI のセットアップ (1)NVM(Node Version Manager)のインストール (2)Node.js のインストール (3)Firebase CLIのインストール (4)Java実行環境 [5]その他の開発ツール類 (1)Cloud SDK (2)IDE / エディタなど(例:VSCode) (3)Google Chrome [6]BOX登録 [7]BOXから開発用仮想マシンを作成 (1)開発用仮想マシンの新規作成手順 (2)動作確認など [1]はじめに Firebaseは、「モバイル・Webアプリケーション開発プラットフォーム」( Wikipedia より)です。 Firebase https://firebase.google.com/?hl=ja Firebase は「構築」「リソースとモニタリング」「エンゲージメント」といったアプリのライフサイクルの多くをカバーするサービスを多数提供しています。モダンなアプリを開発する際にはとても重宝するサービスだと思います。 ところで、Firebase が提供するサービスは、いわばアプリの実行環境(アプリが必要とするサービス)の提供であり、開発環境(コードを書いたりビルドしてアプリを作るための環境)を提供しているわけではありません。このため、アプリの開発作業はPCなどのローカル環境で行って、その成果物を Firebase へデプロイする必要があります。 Firebase に限りませんが(特にサーバーレス系の)プラットフォームは速い速度でサービスが追加更新されますし、開発ライブラリも進化します。 例えば、最近、Firebase の JS SDK がモジュラー形式に移行するという Webアプリ開発に関する大きなトピックがありました。 The new Firebase JS SDK is now GA http