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Google AutoML Tables の機械学習を使ってカード利用明細から家計簿の勘定科目を予測する(4)Docker 環境で予測

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教師付きの機械学習サービスである Google AutoML Tables を使って、クレジットカードの利用明細(CSVファイル)から家計簿の勘定科目を予測してみます。第4回目の本記事では、モデルをエクスポートしてAutoML Tables 以外の環境で予測する方法を見ていきます。 【目次】 [1]はじめに [2]エクスポートして予測する基本的な流れ (1)概要 (2)【参考】Google Cloud Runで動かす場合 [3]モデルのエクスポート (1)エクスポート手順 (2)エクスポートしたモデルのディレクトリ階層 (3)【参考】モデルの保存形式 [4]ローカル実行環境の準備 (1)Vagrant+Ubuntu 20.04 LTS 環境の構築 (2)Dockerのインストール [5]AutoML Tables モデルサーバの準備と起動 (1)Cloud SDK のインストール (2)エクスポートしたモデルのダウンロード (3)AutoML Tables モデルサーバのダウンロード (4)AutoML Tables モデルサーバの起動 (5)【参考】新たにDockerイメージを作成して実行 [6]予測 (1)基本的な使い方 (2)curl を利用した実行例 [7]引き続き… [1]はじめに 本記事は、前回の記事『 Google AutoML Tables の機械学習を使ってカード利用明細から家計簿の勘定科目を予測する(3)予測 』の続き(第4回)です。 AutoML Tables で作成した機械学習モデルを使った予測方法として、大きく以下の2つ AutoML Tables が提供(管理)する実行環境で予測 バッチ予測 オンライン予測 AutoML Tables 以外の環境で予測 機械学習モデルをエクスポートして、外部のDocker環境で予測する があります。 前者の「AutoML Tables が提供(管理)する実行環境で予測」については前の記事で概観しました。この方法は有償サービスではありますが、面倒な環境構築などは不要といったメリットがあります。 これに対して、後者の「AutoML Tables 以外の環境で予測」は、AutoML Tables で作成した機械学習モデルをエクスポートして、AutoML Tables 環境以外でモデルを

Google AutoML Tables の機械学習を使ってカード利用明細から家計簿の勘定科目を予測する(3)予測

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教師付きの機械学習サービスである Google AutoML Tables を使って、クレジットカードの利用明細(CSVファイル)から家計簿の勘定科目を予測してみます。第3回目の本記事では、前回作成した機械学習モデルを使って勘定科目を予測する方法(AutoML Tables が提供する方法)を見ていきます。 【目次】 [1]はじめに [2]予測の実行環境 [3]バッチ予測 (1)概要 (2)入力データ(CSVファイル)の準備 (3)CSVファイルをCloud Storage にアップロード (4)バッチ予測の実行 (5)予測結果のファイル構成 (6)予測ファイルの内容 (7)エラーファイルやエラー終了など [4]オンライン予測 (1)概要 (2)デプロイして予測 (3)デプロイメントを削除 [5]引き続き… [1]はじめに 本記事は、前回の記事『 Google AutoML Tables の機械学習を使ってカード利用明細から家計簿の勘定科目を予測する(2)トレーニング 』の続き(第3回)です。 前回の記事で、勘定科目を予測する機械学習モデルを作成しました。この機械学習モデルを使って、実際のデータで勘定科目を予測する方法を見ていきます。 予測を行うには、ざっくり、 AutoML Tables が提供(管理)する実行環境で予測する モデルをエクスポートしてAutoML Tables 以外の環境で予測する の2つがありますが、本記事では、まず前者の AutoML Tables が提供する実行環境で予測する方法を見ていきます。この方法は有償サービスではありますが、面倒な環境構築などは不要です。 なお、モデルをエクスポートして予測する方法や、その後の試行錯誤に関しては以降の記事で書きます。 第1回 準備 第2回 トレーニング 第3回 AutoML Tables 環境を利用したバッチ予測、オンライン予測 第4回 モデルをエクスポートしてローカルDocker環境で予測 第5回 モデルの評価と改良 [2]予測の実行環境 前回作成した作成した機械学習モデルは、いわばパラメータの塊のようなデータですので、モデルだけで動作するものではありません。 機械学習モデルを用いて入力データに対して予測を行うためには、入力データを受け付けて、機械