投稿

5月, 2023の投稿を表示しています

システム構築技術を俯瞰する(マイクロサービスアーキテクチャ 第2版)

イメージ
マイクロサービスアーキテクチャ 第2版 Sam Newman (著), 佐藤 直生 (監修), 木下 哲也 (翻訳) 発売日:2022/12/2 マイクロサービスアーキテクチャ 第2版 単行本 (Amazonで書籍情報を表示) 前回、前々回と文字コード関係の本が続きましたが、今回はシステム構築系の本です。 私はマイクロサービスアーキテクチャの初版を読んでいたのですが、ある調べものがあって読み返したことがきっかけで、新しい版が無いか探してみると、出てました(笑)。 この本の主題はマイクロサービスですが、初版の時から、マイクロサービスに特化した技術本というよりは、システム構築技術に関するカタログ本のような内容です。 このため、マイクロサービスに興味は無くても、システム構築に関わる人には有意な情報が書かれている本だと思います。 初版でも300ページくらいあるボリュームでしたが、第2版は最近の状況を反映して、その倍の600ページのボリュームになっています。 第2版も買ってよかったなと思える内容でしたので、書き留めておくことにしました。 <本の内容> 下記の目次を見ても分かる通り、この本は、設計から実装技術、セキュリティ、運用監視、組織のあり方まで、マイクロサービスに関連する話題をとても幅広く取り上げています。 【目次】 はじめに 第Ⅰ部 基礎 1章 マイクロサービスとは 1.1 マイクロサービスの概要 1.2 マイクロサービスの重要な概念 1.3 モノリス 1.4 実現技術 1.5 マイクロサービスの利点 1.6 マイクロサービスの課題 1.7 マイクロサービスを使うべきか 1.8 まとめ 2章 マイクロサービスのモデル化 2.1 MusicCorpの紹介 2.2 適切なマイクロサービス境界にするには 2.3 結合の種類 2.4 過不足のないドメイン駆動設計(DDD) 2.5 マイクロサービス向けのドメイン駆動設計(DDD)の例 2.6 ビジネスドメイン境界の代替手段 2.7 混合モデルと例外 2.8 まとめ 3章 モノリスの分割 3.1 目標を持つ 3.2 漸進的な移行 3.3 ほとんどの場合、モノリスは敵ではない 3.4 まず何を分割すべきか 3.5 階層による分解 3.6 便利な分解パターン 3.7 データ分解における懸