投稿

11月, 2020の投稿を表示しています

Vagrantコマンドを仮想マシンの作成と状態の管理を中心に整理してみる

イメージ
本記事では、Windows上のVirtualBoxを利用したVagrantについて、基本的な仮想マシンの作成手順や構成要素、そして仮想マシンの状態管理の観点を中心にコマンド構成などを見ていきます。 【目次】 [1]はじめに [2]仮想マシンの作成と構成要素 (1)基本的な仮想マシン作成の流れと構成要素 (2)プロジェクトディレクトリ (3)Vagrantfileと vagrant init コマンド [3]仮想マシンの状態遷移 (1)概要 (2)vagrant status コマンド (3)状態:not created (4)状態:running(実行中) (5)状態:saved(保存) (6)状態:poweroff(電源オフ) [4]仮想マシンの状態を変更するコマンド (1)vagrant up コマンド (2)vagrant halt コマンド (3)vagrant suspend コマンド (4)vagrant resume コマンド (5)vagrant reload コマンド [1]はじめに 前の記事『 PC上の自分用Ubuntu日本語デスクトップ開発環境サービスを作る(Vagrant+VirtualBox) 』で、Vagrantを利用して、開発環境が整った仮想マシンを必要な時だけ使うシナリオを書きました。引き続いて、こういった運用を行うためのVagrantの基礎知識を整理しておきたいと思います。 そこで本記事では、まず、Windows上のVirtualBoxを利用したVagrantについて、基本的な仮想マシンの作成手順や構成要素、そして仮想マシンの状態管理の観点を中心にコマンド構成などを見ていきます。 なお、本記事で動作確認した環境は以下の通りです。 ホストOS:Microsoft Windows 10 Pro 10.0/.18363 ビルド 18363 VirtualBox:6.1.16 r140961 Vagrant: 2.2.13 [2]仮想マシンの作成と構成要素 (1)基本的な仮想マシン作成の流れと構成要素 Vagrantは、BOX(仮想マシンの雛形となるもの)から必要なカスタマイズを行ってVirtualBoxの仮想マシンを作成することができます。 BOXは自分で作らなくても、様々なBOXが公開されているVagrant Cloud

Ubuntu 20.04 LTS 日本語デスクトップ環境のVagrant BOXを作る

イメージ
本記事は、Ubuntu 20.04 LTS のベースBOXから日本語デスクトップ環境のBOXを作成します。このBOXを利用すれば、デスクトップ環境の仮想マシンを素早く作ることができるようになり、さらに、開発ツールを追加したBOXを作成する際のベースBOXとしても利用できます。 【目次】 [1]はじめに [2]仮想マシンの定義 (1)プロジェクトディレクトリの作成 (2)Vagrantfileの作成 (参考)日本語Remix [3]仮想マシンの作成 [4]日本語環境の設定 (1)デスクトップへログインして状況確認 (2)言語サポート(日本語)の追加とフォーマットの変更 (3)標準フォルダーの名前を設定 (4)入力ソース(日本語入力)の設定 (5)日付と時間の設定 (6)ソフトウェアの更新など (補足1)大きな画面サイズで動作が遅い問題への対処 (補足2)VirtualBoxの設定画面に「無効な設定が見つかりました」への対処 [5]パッケージ化してBOX登録する (1)パッケージ化 (2)BOX登録 (参考)他のPCでBOX登録する方法 [6]BOXから新しい仮想マシンを作ってテストする (1)簡単な動作確認 (2)テスト用仮想マシンの削除 [7]BOX作成用の仮想マシンとプロジェクトディレクトリの削除 [8]本ブログでの利用例(追記) [1]はじめに 本記事は、前の記事『 PC上の自分用Ubuntu日本語デスクトップ開発環境サービスを作る(Vagrant+VirtualBox) 』で書いた、『UbuntuのベースBOXから日本語デスクトップ環境のBOXを作成する』の項目について、具体的な構築手順を書きます。 基礎的なベースBOXにデスクトップ関連のパッケージを追加する作業は、(特にダウンロードに)かなり時間がかかりますので、一度作ったデスクトップ環境をパッケージ化してBOX登録しておくと、そのBOXからデスクトップ環境の仮想マシンを素早く作ることができるようになります。さらに、このBOXに開発ツールを追加したBOXを作成する際のベースBOXとして利用することもできます。 (今回の記事で作るBOXの利用シナリオ(サービスっぽい開発環境)については、 前述の記事 を参考にしてください。) 以下では、Ubuntuの20.04 LTSを対象として、Vagrant

Ubuntu 18.04 LTS 日本語デスクトップ環境のVagrant BOXを作る

イメージ
本記事は、Ubuntu 18.04 LTS のベースBOXから日本語デスクトップ環境のBOXを作成します。このBOXを利用すれば、デスクトップ環境の仮想マシンを素早く作ることができるようになり、さらに、開発ツールを追加したBOXを作成する際のベースBOXとしても利用できます。 【目次】 [1]はじめに [2]仮想マシンの定義 (1)プロジェクトディレクトリの作成 (2)Vagrantfileの作成 (参考)日本語Remix [3]仮想マシンの作成 [4]日本語環境の設定 (1)デスクトップへログインして状況確認 (2)言語サポート(日本語)の追加とフォーマットの変更 (3)標準フォルダーの名前を設定 (4)入力ソース(日本語入力)の設定 (5)日付と時間の設定 (6)ソフトウェアの更新など (補足1)「システムプログラムの問題が見つかりました」の解消 (補足2)VirtualBoxの設定画面に「無効な設定が見つかりました」への対処 (補足3)画面のリサイズ時に「VBoxClient: Failed to get display change request,rc=VERR_...」と表示される場合の対処 [5]パッケージ化してBOX登録する (1)パッケージ化 (2)BOX登録 (参考)他のPCでBOX登録する方法 [6]BOXから新しい仮想マシンを作ってテストする (1)簡単な動作確認 (2)テスト用仮想マシンの削除 [7]BOX作成用の仮想マシンとプロジェクトディレクトリの削除 [1]はじめに 本記事は、前の記事『 PC上の自分用Ubuntu日本語デスクトップ開発環境サービスを作る(Vagrant+VirtualBox) 』で書いた、『UbuntuのベースBOXから日本語デスクトップ環境のBOXを作成する』の項目について、具体的な構築手順を書きます。 基礎的なベースBOXにデスクトップ関連のパッケージを追加する作業は、(特にダウンロードに)かなり時間がかかりますので、一度作ったデスクトップ環境をパッケージ化してBOX登録しておくと、そのBOXからデスクトップ環境の仮想マシンを素早く作ることができるようになります。さらに、このBOXに開発ツールを追加したBOXを作成する際のベースBOXとして利用することもできます。 (今回の記事で作るBOXの利用シナリ