50代半ばの技術者がブログを始める理由

私は50代半ばのソフトウェアエンジニアです。正直いって、文章で何かを伝えたり表現することは苦手です。学生時代の国語の成績も最悪でした。そんな私が、なぜブログを始める気になったのでしょうか。

私がブログを始めようと思いたった後に、ネットを検索してブログを書く魅力、メリット、デメリットなどの情報を見ました。しかし、これらの情報を見てブログを始めようと思ったわけではありません。

そこで、私がこのブログを書くまでの、過去から現在までの変化、そして未来に向かって、現在考えていること書いてみます。

■過去~現在:仕事の進め方やスキルアップの方法が変わった
私が社会人(技術者)としてスタートした時代は、まだインターネットが利用できませんでした。当時は、(高価な?)書籍を読んだり、自分で試行錯誤してスキルを磨くことが基本だったと思います。また、仕事の範囲や必要とされる知識やスキルも、今に比べると限定的で、スキルは共有というより、自分に閉じたもの(自分のメシのネタ)という感覚が強かったように思います。
それがインターネットの普及に伴い、様々な企業や団体、学術関係、個人の方々等が発信する広く新鮮な情報、オープンソース、(書籍では得られない)細かいノウハウなどが簡単かつタイムリーに得られるようになり、情報共有文化の恩恵を享受しながら仕事をするようになりました。さらに昔に比べて仕事の範囲が広くなり、それに応じて広い知識や高いスキルが求められ、今や一人で全てを理解し、実践することは不可能と思える時代になりました。ある程度の専門性を維持しつつ広い知識をもって仕事をするためには、開かれた世界の中に身を置いて、情報共有型(情報をもらうだけでなく、自分も発信する双方向型)になるべきと考えるようになりました。ただ、そう思っても、ブログを書くという発想にはなりませんでした。

■未来に向けて:生涯現役(長く技術に携わること)を考えた
人生100年を考えると、50歳を過ぎたというのはまだ人生の半分を過ぎただけであり、まだ残りの人生が長く続きます。そこで、死ぬまで、とは言わないまでも、長く技術の進化を楽しんでいたいと思うようになりました。
今までは、自分の技術(スキル)が会社の仕事(役割)と強くリンクしていましたが、長く技術を楽しむためには、技術そのものに対して、より興味を持続できるような、今までとは少し違った取り組み方が必要だと感じました。
いろいろ考えていると、自分で興味を持続するためには、自分で勉強したり考えたことを無理のないペースで発信し続けること(情報共有)をルーチン化するのがよいと考えるようになり、ブログを書くことに行きつきました。

とはいえ、自分レベルが発信する情報にどれほどの価値があるのか?と考えると、ブログを書く意味を見出せなくなるのですが、そもそも公開情報の価値は自分で決めるというより、読んでくださる人が判断するものですし、仮に読んでくださる人が皆無でも、ネット上の集合知(死語?)的な観点では何らかの意味があるかもしれない、と考えれば気が楽です。

もう一つ心配事がありました。ブログの外観(見た目)や機能です。私には美的センスのカケラもないため、残念な見た目や機能のブログとなることは明らかです、かといって、デザインの勉強してから、等々考えると一生ブログは書けません。しかし、ブログサービスが提供するテンプレートのままでも、昔のブログの外観や機能に比べると良く出来ているし、そもそも検索エンジンは外観の良し悪しは判断できないと考えれば、まずは割り切って文章を書く気になれました。

このようなわけで、技術ブログを書こうと思い立ったわけですが、どうせ書くなら技術以外のことも書いてしまおう、と考えています。例えば、趣味や影響を受けた本など。文章は下手ですが、”自分が面白く感じることを記録しておくこと”は大事だと思うし、共感してくださる人もいるかもしれませんし。分野を超えて”面白そうなこと”つながりで、さらに面白いことを感じたり実践できたらいいなと思っています。

最後になりますが、ここまで書いて良く分かったことがあります。それは、ひとつのブログ記事を書くだけで、これだけ言い訳じみたことをいっぱい考えてしまうこと(笑)。年のせいなのかな?、単に性格の問題なのかな?(多分こちらですけど)。
こういった自分なりの発見もブログを書く楽しみと思いましたので、マイペースでブログを書いていこうと思います。今後、このブログがどのように変わっていくのか(続くのかも含めて)、自分自身とても楽しみにしています。

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