VirtualBoxのスナップショット機能
本記事では、VirtualBoxのスナップショットがもつ情報と使い方について見ていきます。 【目次】 [1]はじめに [2]スナップショットの保存内容 [3]VirtualBox マネージャのスナップショット画面 [4]スナップショットの作成 [5]スナップショットのプロパティの表示と編集 [6]スナップショットの復元 [7]「最新の状態」とスナップショットの履歴 [8]スナップショットの削除 [9]エクスポート/インポートの注意事項 [1]はじめに 仮想マシンを利用するの利点の一つは、ある時点の仮想マシンの状態を保存し(スナップショットを作成)、後に、保存した状態を容易に復元することができることかと思います。 例えば、開発環境のある状態を保存しておき、ライブラリのバージョンアップを実行してみて、その結果が悪ければバージョンアップ前の状態に戻す、ということが簡単にできます。 スナップショットは、実行中の仮想マシンの状態(メモリ等の状態)も保存できますので、エディタで編集中の状態まで保存、復元できたりします。(少し言い過ぎですが、ワープロ編集中にでUndoやRedoを利用するのと同じような感覚でしょうか。) また、スナップショットのデータは、仮想マシンと統合管理されているため、保存、復元操作が非常に簡単です。 (一方で、スナップショットは、一般に言うバックアップとは少し目的が異なるため、バックアップの代替えになるとは限らない点に注意が必要です。) 本記事ではVirtualBoxのスナップショットについて見ていきます。 (参考) Vagrantをお使いの場合は、記事『 Vagrantのスナップショット機能とVirtualBox 』も参考にして下さい。 [2]スナップショットの保存内容 VirtualBoxのスナップショットについては、ユーザマニュアルに記載があります。 User Manual 1.10. Snapshots( https://www.virtualbox.org/manual/ch01.html#snapshots ) 詳しくは上記ドキュメントをご参照頂くとして、スナップショットは仮想マシンの構成、ディスクとメモリの内容を保存しています。 ハードウェア構成を含む仮想マシン設定の完全なコピーを持っています。 これにより、例えば、...