Vagrantコマンドを仮想マシンの作成と状態の管理を中心に整理してみる
本記事では、Windows上のVirtualBoxを利用したVagrantについて、基本的な仮想マシンの作成手順や構成要素、そして仮想マシンの状態管理の観点を中心にコマンド構成などを見ていきます。 【目次】 [1]はじめに [2]仮想マシンの作成と構成要素 (1)基本的な仮想マシン作成の流れと構成要素 (2)プロジェクトディレクトリ (3)Vagrantfileと vagrant init コマンド [3]仮想マシンの状態遷移 (1)概要 (2)vagrant status コマンド (3)状態:not created (4)状態:running(実行中) (5)状態:saved(保存) (6)状態:poweroff(電源オフ) [4]仮想マシンの状態を変更するコマンド (1)vagrant up コマンド (2)vagrant halt コマンド (3)vagrant suspend コマンド (4)vagrant resume コマンド (5)vagrant reload コマンド [1]はじめに 前の記事『 PC上の自分用Ubuntu日本語デスクトップ開発環境サービスを作る(Vagrant+VirtualBox) 』で、Vagrantを利用して、開発環境が整った仮想マシンを必要な時だけ使うシナリオを書きました。引き続いて、こういった運用を行うためのVagrantの基礎知識を整理しておきたいと思います。 そこで本記事では、まず、Windows上のVirtualBoxを利用したVagrantについて、基本的な仮想マシンの作成手順や構成要素、そして仮想マシンの状態管理の観点を中心にコマンド構成などを見ていきます。 なお、本記事で動作確認した環境は以下の通りです。 ホストOS:Microsoft Windows 10 Pro 10.0/.18363 ビルド 18363 VirtualBox:6.1.16 r140961 Vagrant: 2.2.13 [2]仮想マシンの作成と構成要素 (1)基本的な仮想マシン作成の流れと構成要素 Vagrantは、BOX(仮想マシンの雛形となるもの)から必要なカスタマイズを行ってVirtualBoxの仮想マシンを作成することができます。 BOXは自分で作らなくても、様々なBOXが公開されているVagrant Cloud...